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メイクドラマ

「メイクドラマ」 確か長島茂雄氏の言葉で、当時流行後になりました。

11年ほど前、給油所経営をしている弊社では、他社に先駆けて価格表示をするノンサービス給油所へ事業内容の大転換を挙行しました。

当時、ほとんどの給油所は、元売の指導の下、景品や給油付帯サービスの向上に力点を置いていました。弊社も同様、来店されたお客様に対し、給油付帯サービスとして、車の誘導、窓拭き、吸殻やゴミの受け取り、帰路誘導等を実施していましたが、その付帯サージスをいっさい取りやめ、その代わりに販売価格を下げ、安心して給油できる店頭価格表示を実施したのです。

業界の常識を超えるこの挙動は、元売会社、同業組合から大反発を受け、金融機関からは疑問視され、本当に顧客の支持を得られるのか、不安の中でのスタートでした。

翌日、和歌山市内の給与所を訪問した時のことでした。上顧客で特別サービスに慣れたある法人顧客の社長が、襟首をつかんで所長を罵倒していたのです。私は早速仲裁に入り、その社長には取引を丁重にお断りしました。所長は事前にその会社を訪問し説明していたのですが、その社長は価格メリットのみ納得していたのです。

その夜、私はその所長と夜中まで議論し、この四面楚歌の状況の中、私たちの味方は社員同士と顧客のみであること、「早く安く安心して給油するニーズを持った顧客の満足度追求」を弊社のミッションとすることを誓い合い、A4一枚の紙に手書きでまとめました。これが、わが社の経営指針の始まりでした。

現在、その所長は私の片腕となって、彼とは酒席でいつもその昔話をします。

そして今、30枚になった経営指針書の実践においても、いかに多くの社員と物語をつくれるか、それが私たちの課題だと共感し合える関係となっています。

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    ・・・『中小企業家しんぶん』3月25日号掲載文より引用(私=石橋代表理事)

 

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